カーボン リアルルック工法
今回ご紹介させていただくのはボンネットですので、アフターパーツで販売している車種の場合はそちらの方が手間もかかりませんし軽量化にもなります。しかしそういったパーツの無い車種やその他のパーツをカーボン化したい時にはぜひこちらをどうぞ。また純正の強度を損ないたくない場合にも有効です。転写シートといったフェイクではなく本物のカーボンを貼り付けるのでリアル志向の方にオススメです。
※ここでは簡単に説明しています。詳しくはキットに入っている説明書をご覧下さい。
新聞紙等を利用し型紙を作り、カーボンを大きめにカットします。写真ではカーボンブルーケブラーを使用しています。
足付けしたボンネットにラミネートプライマーを塗布し、ラミネートプライマーが半硬化状態(硬化してきているが表面だけがまだベトつく状態)になったらカーボンを貼り付けていきます。
半硬化状態になる前に貼り付けるとカーボンが抑え込めず、完全に硬化してしまうとベトつきがなくなって貼り付けられませんのでご注意ください。
裏側に巻き込む場合、まず余計なカーボンを切り、表面と同様にラミネートプライマーで貼り付けます。浮いてくる場合はU型モールで挟み込みます。貼り付けられたらカーボン用クリアレジンを塗布します。
表面側のカーボンにカーボン用クリアレジンをしっかりと染込ませるように塗布していきます。少し厚めに塗っていきます。
きれいな鏡面にするにはペーパーで研がなくてはなりません。しかしこのまま研いでいくと表面のクリア層がまだ薄くカーボンの層をキズつけてしまう恐れがあるので、一度固まったクリアレジンの層に足付けし再度クリアレジンだけを塗布しクリア層を厚くします。場合によってはこの工程を2〜3度繰り返し研いでも大丈夫なクリア層を確保します。
あとは徐々に細かい番手の耐水ペーパーを当てコンパウンドで仕上げ鏡面仕上げにすれば完成です。カーボンパーツを磨く時にはブラックコンパウンドだとコンパウンドカスが黒くなり目立たないのでオススメです。カーボン用クリアレジンは耐候性のいい樹脂なのですが、塗装のクリアを塗ればなお良しです。深みも出てより高級感がでます。